対話①虐待児、家がなくて大変

大天使ラファエル『 あなたの生い立ちを少し話してください』

わたし・・・そんなに言うことはないんだけど・・・、

まあ、普通に機能不全家族に育った人で、母親から主に赤ちゃんの時に虐待されていたことが人生全般に影を落としていたり、

あと、家がないっていうのは・・・・・・、家から出て、なかなか自分の家が安定しなかったこと、

家そのものへのトラウマからか、家が安定したのは実はここ1年ほどなんですよね。

ラファエル『 トラウマはどんなことだったのですか 』

わたし・・・母がわたしのことが大嫌いで、ほとんど憎しみしかなく、愛されたことはないと思います。

まあ、必要な愛情を受けたことがない、という言い方のほうが正確かも。

どうやっても私は死なないのだと諦めたのが私が7歳ごろでした。

それ以降は、母なりに母親らしいこともしたんだと思いますが。

ラファエル『 強い言い方になりますが、母親の愛情をもらえない子供は生きることができない、これは真理なのです

そういう意味で、あなたは虐待児の生き残りということになります 』

わたし・・・・そうですね。

よく虐待されて死んでしまう子供のニュースがあるじゃないですか。

あれは私だって思いますもん。

たまたま、私は心臓が強かったから生き残ってしまった。

母親から何度か埋められたり、袋をかぶされたりしたんですが、酸素が吸えてしまって、生きてしまった。

死ななかった私を見て、母はもっと狂気じみていったのだと思います。

ラファエル『 お父さんは、どうしていましたか』

父は、わたしのことが好きでいてくれましたし、お金も不自由ではなかった。むしろ物心ついた頃からは裕福になっていたと思います。

でも、私の虐待には気がついておらず、母と私二人のときのことは知りません。

ただ、今思ったんですが私の命が助かったのは父のおかげかもと思います。

高熱がでて、6歳の時に病院にも行ってそれでも熱が下がらず、母は私を見て、ああ、これでこの子は死ぬんだと思ってたんだと思います。

ある夜にまた高熱が出て、私自身も、あ、これで私は死ぬんだなって思ってました。何というか、もうこれ以上は持ちこたえられない感じがしたんですね。

その時に父が裸になって、悪寒をする私を裸にして抱きしめてくれて。

それで、私の命は助かったんじゃないかな。

その後の記憶はあんまりないけれど、その時の父の肌の感じとか、母がそれを見ていたことは覚えています。

ラファエル『 そう、よくそれに気がついてくれました

その時のお父さんの愛情は、無条件の愛情です

それがなければ、あなたは亡くなっていたのです

本当に子供というものは、必要な分(量)の愛情、それも無条件の愛というものが、生きるためにつまり生命の維持には必須なのです

普通は日々の生活で母親や家族からそれを受け取ります

あなたは、それを受け取ったことがなかった

だから、その時に生きるためにはそれが必須で、あなたは必死だった

それにあなたのお父さんが応えてくれた

あなたのお父さんは、それまで親の自覚がありませんでしたが、娘を失うかも知れないと分かって、はじめてその時親になったのです

正直なところあなたを失ったら、もう子供は授からなかったでしょう

そして、あなたを助けてくれたのです 』

そうだったんですね。

初めて知りました。あの時に。

『 あなたの前にご兄弟もなくなっていますね 』

はい、私は3人目で、初めて生き残れたんです。

多分、兄も姉も生後すぐに亡くなっていて、それは仕打ちに耐えられずに死んだんだろうって思っています。

『 残念ながら、そのとおりです

そして、あなたのような虐待児とは、本当にたくさん存在しています

多くの場合には、病死、あるいは事故死などとされています

あなたが高熱でそのまま病院に運ばれて亡くなったかも知れないように、

病死とされているケースがほとんどです

そして、親は自分たちが殺したということを自覚しないようにしています

内蔵を痛めつけたとしても必ずしも病院で発見されるとは限りませんから

そうやって虐待を受けて、さらに生き延びた子供たちは、実はたくさんたくさん存在しています

だからこそ、そうやって生きた子供(元子供)の話というのは貴重なのです

では、家がなかったというのは、どういう感じだったのですか 』

ああ、一人暮らしを始めても、家がなかなか安定せず、例えばお隣さんとのトラブルとかいろいろあって、

引っ越しもかなり多く経験しています。まあ、車でしばらく住んでたり、色んなところを転々としたり・・・。

私にとっては住む家が定まることが、何より難しいことでした。

実はスピリチュアルな分野は超得意なんですが、それよりも、衣食住を安定させることは大変でした。

ただスピリチュアルな教えがあったから衣食住が少しつづ安定していきました。

その中でも、住まい、家にいて安心して暮らせることは、何よりも手に入れるのに時間がかかりました。

働いて収入を安定的に得ることも、それはそれで時間がかかりましたが、住まいに比べたら全然簡単でしたね。今思えば。

今の家に住み始めたのが1年ほど前で、・・・・住みだして3か月ほど経って、生まれてはじめて家の中で安心できるんだと身体で実感した時には、声を上げて泣きましたから。

もう緊張しなくて良いんだと分かった時も、身体中の力が抜けて気が狂うほど泣きました。

お風呂に入るのも、私が家の中で何をしても、別にいいんだと、生まれてはじめて思えたんです。

私が初めてちゃんとしたベッドで眠るようになったのも、ほんの5年くらい前ですから。

それまでは・・・・どうやってたんだろう・・・笑。生きることで必死で覚えてない。

『 話してくれてありがとうございます

私ラファエルは、あなたがこれまでどうやって生きてきたか、どうやって死なないでやってこれたかの全てを見てきました

どうぞ、自分を誇りに思ってください

あなたが日々普通の生活・寝て起きてご飯を食べて・ができていることと、隣の誰かがそれをすることでは、全く意味も深さも何もかも違うのです

あなたが今何よりもすべきこととは、あなたが血の滲む思いで手に入れた、安心できる暮らしを得たというあなたの功績を認めることです

そして感謝すること

あなたが今の自分に満足していないとするなら、それは自分の成し遂げたことを認めてもおらず、また感謝もしていないからです

いわゆる普通の生活は、あなたにとっては何よりも欲しかったものなはずです

まずは、今までのこの境地までたどり着いた足跡に思いをはせてください

当たり前ではない、その道のりに

それから今の暮らしを充分に味わってください、感謝とともに

それができたなら、あなたは凄いことになっていくでしょう 』

はい、それ、やります。

ありがとうございました。

コメントを残す